沖縄県久米島へ行ってきました

塑像の実習を1回スキップして、沖縄県久米島と本島の那覇へ行ってきました。SSISSの活動として久米島にある久米島西中学校で「久米島の自然と生物のかかわり」というタイトルで、3年生に対して生物の授業を行うためです。授業のことは他で書くので、ここでは久米島について書きます。

これまで沖縄本島と石垣島へ入ったことがあるのですが、久米島は初めてです。久米島は、沖縄本島の西約100㎞に位置する、面積59.5平方キロ(東京都区内の10.5分の一)の小さな島で、蝶が翅を閉じて上向きに花にぶら下がって止まっているいるような形をしています。那覇空港から25分で、島の西端にある久米島空港に着きます。29731map     (上の図は、楽天トラベルのサイトから)

島は、地下のマグマが噴出して形成された安山岩と、その後に堆積したサンゴからできた石灰岩からなり、島のあちこちに両者が層をなした、あるいはずれて乖離した、あるいは突出した、興味深い地形が見られます。

たとえば、奥武島(おうじまと読む、上の地図のイーフビーチホテルの文字のすぐ上にある小さな三角形の島)の海岸には畳石と呼ぶ多角形の割れ目の岩が、亀の甲羅のように並んでいます。

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これは今から2千万年前に噴出した安山岩のマグマが冷えて固まるときに柱状に割れ目が生じてできたもので(柱状節理)、波に浸食された断面が見えているということです。ここでは断面ですが、久米島の島南端近くの島尻には、海岸に安山岩の柱状節理がいくつも転がっていました。

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島の北端には、天宮城(あんまーぐすくと読む)とタチジャミという岩山があります。アンマーグスクは城壁を積んだように岩が重なっているのでその名があるのでしょう。

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一方のタチジャミは、岩山というより屏風を立てたような形で、高さ40m、横幅70m、厚さ5mあります。正面から見ると岩山のように見えますが、20151203-4

横から見ると、20151203-5と、こんな具合です。

海岸に沿ってびっしりとアダンの木が密生しています。海岸の木には実が付いていませんでしたが、ホテル近くの民家の庭先に植えられていたアダンには実が付いていました。

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この実を見てすぐに田中一村の絵「アダンの木」を思い出しました。と調べてみたら、「アダン」というタイトルで2005年に田中一村の生涯を描いた映画が公開されていたんですね。知りませんでした。不思議なつながりですが、今回の久米島の授業で、分類学の話のなかでアカショウビンを例として使ったんですが、そのとき田中一村の描いた「ダチュラとアカショウビン」「崖の上のアカショウビン」「ビロウとアカショウビン」を見せました。うーん、つながっている、ていうか無理につないでいる?

ということで、今回はここまで。


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