塑像の実習(3)

11月14日に塑像実習3回目がありました。前回の荒付を受けて、今回からは本格的な制作に入ります。

というわけで、一生懸命粘土を練り、前回の最後で気になったバランスのゆがみをなくし、さらに粘土を加えたり削ったりして、あっという間に時間が経ってしまい、途中は写真を撮る暇がありませんでした。

最後に藤原先生から、顎から下は正面を向いているがその上の部分は若干左を向いている、意図したのかと言われました。もちろんそんなつもりはありません。顎から下は前回の荒付から大幅に削って粘土を足し、その上はゆがみを直そうと加えていったもので、左右のバランスは是正されていなかったようです。塑像板の縁のようなものを基準線にして、常にそこを見ながら制作を進めるようにするとよいと言われました。

さらに、頭頂部から下顎へかけての先細りが出ていないと指摘され、この辺りからもう少し細くなっているはずと、へらで印をつけられました。どうもモデルさんのふっくらした頬に引っ張られて粘土を盛りすぎているようです。平面にとらわれすぎている、あるいは脳でイメージが作られてそれに従っているのでしょう。この辺りは課題ですね、と言われました。確かにこのことは舘山先生からも何度か指摘された記憶があります。
20161114-1課題を克服するために、もっと、下から、上から、左右から観察して制作を進めなければならないと深く心に誓いました(大げさな)。

終了後、講師控室でいつものように芸術論議。「ハレとケ」の話から、「ハレ」あるいは共同体が作り出す「ハレ」に美術作家がどうかかわるかといった話まで。この辺り、もう少し掘り下げてみる必要があると思いました。

その後、藤原先生と東京造形大学創立50周年記念イベントである「ZOKEI NEXT 50」のC会場である秋葉原のアーツ千代田3331へ彫刻を見に行きました。同大学を卒業して活躍している作家の作品が並べられています。以下その時の作品を何点か。
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