今度は奈良だ(5)

奈良の巻もいよいよ大詰めです。元興寺の後、ぶらぶらと歩いて春日大社へ。お決まりのシカのお出迎です。

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今年と来年は第六十次式年造替ということで、特別拝観などが行われていましたが、中には入らず、さらっと外側を巡ります。

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途中に「檜皮一束神様へ」というコーナーがあったので、「あの屋根の上に寄進した檜皮が載っているんだ」と思えるのはちょっといいかもと思って、孫の名前で申し込みました。

三笠山の麓の道に沿い、「天の野原ふりさけ見れば春日なる、三笠の山に出し月かも」などと口ずさみながら(高校日本史学習のためですから)手向山八幡宮へ。途中に菅公の「このたびはぬさもとりあえず手向山、もみぢのにしき神のまにゝ」という石碑を右に見て(国語古文の学習にも資するかも)東大寺の境内、三月堂の方面に向かいました。もう1時お腹が空いたので、法華堂(三月堂)の前にある食事処で昼食。

エネルギー補給が終わって、三月堂の拝観。ここの不空羂索観音もいいお姿をしています。写真は撮影できないので、後で二月堂の先にある休憩所にあったポスターをパチリ。

続いて二月堂へ。3年前だったかお水取りの時に来た時とは違って静かなたたずまいでした。ここからの大仏殿の方向を眺める景色は、いつ来てもいいものですね。今回はちょっとアングルを変えてパチリ。

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お水取りの夜には松明をもった練行衆と僧たちが駆け上がった階段を下りて、東大寺の裏手の土塀に挟まれた道を戒壇院へ。

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戒壇院では塑像の四天王を拝観。大仏殿はパスして興福寺へ。南円堂、北円堂(特別拝観とかで中へ入れた)を巡り、興福寺国宝館で弥勒菩薩と再会。境内を巡り坂下へ出て奈良町へ。途中でたくさんの人が竹筒にろうそくを浮かべたものを並べています。聞いてみると、2015なら燈花会のためのセッティングだとか。8月5日から14日まで夜の街を彩るそうです。後で来ることにして奈良町の「ならまち中西与三郎」という和菓子店の奥の喫茶部で宇治金時。暑かったので一息つきました。

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大正2年の創業とか、喫茶部の奥には囲い庭があり、和菓子の木型や、煙突が上へ伸びたかまど、その上にせいろ、と昔の面影を伝えています。

ならまちをぶらぶらと散策、でももう遅いのでならまち資料館は閉まっていました。この足の下は昔は元興寺の境内だったなんて、時の流れを感じます。奈良町の両側のお店の軒先には赤いぶら下がりものが。これは庚申様の身代わり申だとか。なんか新体操の選手が床でそっくり返っているような形です。

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ホテルは花小路から猿沢池の少し先のサンルート奈良に移っているので、ホテルへ戻ってチェックイン。窓から暮れなずむ興福寺が遠望できました。

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食事のためにホテルを出るころには辺りはくれて、先ほどの燈花が点灯され、浴衣の人たちが興福寺の方へ歩いていきます。

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まずは夕食を食べ、その後、メイン会場である奈良公園に。あまりいい写真は撮れませんでしたが、明かりが海のように広がり、幻想的な光景を生み出していました。

さていよいよ最後の日です。東大寺の西側にある吉城園(よしきえん)へ。緑の美しい庭園でした。

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この後は奈良国立博物館で「花開く仏教美術白鳳」へ。かなりたくさんの白鳳仏が展示されていて、なかなか見ごたえのあるものでしたが、今となっては、ごちゃごちゃになってどんなものが展示されていたか、あまり覚えていません。その後は東大寺ミュージアムへ。ここは比較的あっさりとして展示でしたが、これまでいろいろとみてきてので、さらにごちゃごちゃに、、。うーん奈良時代の学習に資するものだったかどうか。たくさん見ることがいいことなのだということにしておきましょう。

最後は南大門の仁王様にお別れをして、奈良を後に東京へ戻りました。5回にわたる、長い書き込みにお付き合いくださいましてありがとうございました。「今度は奈良だ」はおしまいです。