小畑多丘さんの展覧会へ

投稿がだいぶ空いてしまいました。ずっと遅れている原稿書きに集中しているからです。でも時には、ほっとする時間も必要です。

というわけでもないのですが、池袋に会議があるので、そこへ行く途中に日本橋に寄り道をして、高島屋のギャラリーで開催されている、小畑多丘さんの展覧会に行ってきました。

入り口右の説明では、東京芸大の深井隆先生プロデュースの「彫刻新時代第2シーズン」第3弾だそうで、そういえば角田優さんの展覧会もこのシリーズだったと思い出しました。

アトリエの末裔の展覧会とかで、いくつかの作品を見ていたのですが、これまで観たのものはいずれも小品でした。でも作者とは面識がないので、入り口近くのテーブルを囲んで4人ほどの方が作品アルバムを囲んでお話をしている中のどの方が、在廊でもている作者の方か、わかりませんでした。

でもって、左側の展示スペースを見ると奥の方に大きな作品が一つ、上に述べたテーブルの先の方に四角い展示台があって、その上に黒々として小さな作品が一つ、あとはがらんとしていました。周りを見渡すと、壁にはたくさんの素描が張られていました。作品を作るためのクロッキーのようです。

作者には内緒で(ゴメンサナイ)、カメラでパチリとしたのが下の写真です。

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入り口の説明にあったBダンスの意味が分からず(年ですねー、あとでブレイクダンスのことで、ストリートダンスの一つだそうです)、この空間と作品の配置、カラス天狗のように飛び出した平板上の突起はなんなのか、と作品の周りを何回も回りました。ちなみに上の写真の右側の作品は大きなものを3Dスキャンして、3Dプリンタで小さく印刷し、それを型にしてブロンズに起こしたものだそうです。

後で作者の小畑さんとお話しする機会がありました。見るからにBボーイのような(と言ってもBボーイとは何か、あまり知らないので、雰囲気のことです)方でした。小畑さんは、作品と空間をいかに重視しているか、内面ではなく作品そのもののありようを重視して、あえて眼を作らずに帽子のひさしのようなものにデフォルメして表現している、と説明してくれました。

いろいろと聞いた後でもう一度作品を見ると、木彫の鑿跡の分かるような大きな作品と、それを縮小して質感を密にして金属にした小さな作品の対比が、とても面白く感じました。

小畑さんにお礼を言って、日本橋を後にして池袋に向かいました。


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