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塑像実習第3回

11月17日に第3回の塑像実習がありました。忙しかったので脇に置いておいたら、あっという間に1週間が過ぎてしまいました。

第3回は、荒付けが終わって、これからは、モデルをじっくりと観察しながら、粘土を付けたり削ったりして、形を整えていきます。20分のセッションが間の長めの休み時間を挟んで3回づつ、合計6回あるのですが、あっという間に終わってしまいます。モデルを縦、横、斜めと見ながら、スケッチするというのか、作りこむというのか、モデルさんから受ける印象とその形を像として表現しようと努力します。

と、口では言うのは易しいのですが、これが難しい。頭の大きさとか、目じりや  あごの奥の凹みとか、縦、横、斜めから観察しても、どうも平面として見ていて、立体として的確に表現できていないようです。

とまあ、今回の最後にできあがったものを載せておきます。先週の宇宙人からは少し進んだとは思いますが、どうでしょうか。ちなみの横顔の2枚の写真は、Beforeが今回の最後の状態で、Afterは舘山先生にあごの後ろというか耳の下の凹みが捉えられていないと指摘されて、ババッと直されたものです。うーん、なるほど、見えていない、あるいは表現できていない、、。しばし見つめてため息。DSCF0001rtc BeforeAfter


塑像実習第2回

10月27日から始まった塑像の実習、先週は文化の日でお休みで1週間、間があいて第2回目が11月10日にありました。第1回は、講師の舘山拓人先生から、この科目の概要と意義、スケジュールなどの説明があり、学生が代わりばんこに10分間、モデルとなってスケッチしあうことから始めました。モデルさんは20分間なので、その半分ですが、動かないでモデルを務めるって大変なんだというのを実感し、スケッチを重ねて平面に描くための練習です。最後に心棒を作り上げるところまででした。出来上がった心棒の写真を載せておきます。DSCF0006

今日から女性のモデルが入りました。2コマ続きの授業時間の間に、20分間6セッションあるのですが、前半で前回のようにスケッチを行いました。モデルさんが3回目と4回目の間の20分の休みの間に、粘土を練り方の説明があり、体を使って粘土をみんなで練ります。腕を伸ばし手首を使って体重をかけて練りこんでいきます。肉体労働です。DSCF0002手前の塊がこれから小生が練る粘土です。

練りこんだ粘土を使って,荒付けに入ります。舘山先生から説明があり、ささっと説明しながら粘土を付けて造形していきます。うーん、荒付けといってもちゃんとヒトの首像になっている。いつも感心しています。舘山先生が説明しているところをパチリ。DSCF0004rtc

残りの3セッションで、みんなで荒付け。あっという間に終わりました。小生のは宇宙人みたいです。DSCF0007

さあ、この先、この宇宙人はヒトになれるのか、乞うご期待で、次回が楽しみです。


小学校で授業をしてきました

先週の金曜日(10月31日)に東京都稲城市の城山小学校で、5年生を対象に授業をしてきました。

これはNPO法人SSISSの活動の一環として行ったものです。SSISSに関しては、下記のサイトをご覧ください。

http://www.ssiss.org/

この法人は、主として小学校、中学校の理科の授業に実験や観察を取り入れて、児童・生徒に考えさせ、理科離れを少しでも食い止めようと活動している、大学退職教員が会員の中心となっている団体です。

支援の要請があると、手分けをして希望に沿うような活動をしています。今回は5年生の「ヒトのたんじょう」についてお願いしたいということでした。ヒトのたんじょうだと実験も観察も難しいので、超音波診断の動画などを集めて、スライドを使って話を進めました。SSISSactivitywada2 SSISSactivitywada

うーん、わかってくれたかどうか心もとないのですが、終わった後の質問に、双生児や三つ子はどうして生まれるのかというものが複数ありました。少しは興味を引いたかな?事前にもらった質問事項にもお話しの中で答えるようにしたのですが、もう少し時間があって一人一人と対応できればと思いました。

大学で講義をしていても感じるのですが、受け手に一定の受け皿としてキャパシティーがあれば、すっと受けてもらえるのでしょうが、受けては千差万別、自分のスコープに入ったものだけに反応する、あるいは自分の視点から理解しようとして誤ってしまう、ということがよく起こります。これにどう対応するか、どうしたら理解してもらえるか、永遠の課題ですね。

とりとめもないつぶやきでした。


塑像の実習が始まりました

今週の月曜日(10月27日)から東京医科歯科大学歯学部で2年次の学生を対象とした「医療と造形」という科目の中で行われる、塑像の実習が始まりました。

この科目は、東京藝術大学とのコラボの一環として、教養部の科目に「塑像」を中心とした芸術の選択科目を置いたことにさかのぼります。当時、東京芸大の舘山拓人先生に講師を依頼して始まりました。この科目は後に、歯学部との連携教育の中に、文科省の補助金を得て「医療と造形」という科目名に発展し、現在に引き継がれています。

教養部での立ち上げにかかわったので、国府台で行われえいたころはよく覗きに行き、自分でもやりたいものだと思っていました。退職後に、お願いしてこの実習を体験させてもらうことになり、それから病みつきになりました。面白いのです。

思い起こせば新宿高校の時、選択科目で美術をとりました。吉江新二先生というユニークな先生が美術教師としていらしたのです(ちなみに吉江先生は1919年生まれですが、現在でもお元気で活躍しています)。屋外スケッチ用のイーゼルを木材を買ってきて作り、塗装するところから始まりました。何枚かパステル画を描いたことを覚えています。また、油絵をやりたいと道具を揃え真似事をしたことはありましたが、いずれも平面でした。

ところが塑像では立体の作品を作るのです。モデルを観察しながら首像を作るのですが、平面に落とし込むのとは全然違い、いろいろな視点から眺めて、粘土を足し(あるは減らし)て作りこんでいく、その過程がとても楽しめました。

それからはまりました。最初に偉そうに挨拶をするというのを免罪符にして、ずっと参加させてもらっています。10月27日の第一回は、全体の説明と心棒つくりでした。言い忘れましたが、講師は今も舘山先生が勤めています。受講する人数が増えたので、もう一人、藤原彩人先生が講師です。

というわけで、楽しい時間が始まりました。また途中経過を載せます。


過去の遺産とWordPressをどうつなぐか

過去に作った(といっても2010年からですが)WebPage

http://www.masaruwada.com/

の中にブログページを作ったのですが、更新が面倒なので、意を決して今年(2014年)にWordPressでページをつくり始めました。これがそれですが、両者の連携というか整合性をとるために悩んでいます。WordPressでいろいろなことができることがわかり始めたからです。今試しにWordPressのもとに「トリから学ぶ生物学」という連載を始めようと思っています。さらにFacebookと連携が簡単にできるというので、設定してみました。この投稿がFacebookで共有できるというのです。

うまくいくかどうか、、。


トリに学ぶ生物学をブログから固定ページへ

ブログの中に、トリに学ぶ生物学と題した記事を、時々載せようと考えてタグを作ったのですが、ブログの中だと他の記事に埋まってしまって連続性が失われるので、新たに固定ページ「トリに学ぶ」を作って、そちらに載せていくことにしました。設計をちゃんと考えていなくて始めているので、おかしなことをしていますが、お許しください。

ブログにある「トリに学ぶ生物学」というタグは、しばらくは残しておきます。


トリに学ぶ生物学を始めるにあたって

Peacock

2000年4月から足掛け4年半ほど、文一総合出版から発行されている「BIRDER」という月刊のバードウオッチィングマガジンに、「バードウォッチャーのための鳥類生理学入門」というタイトルで、毎回見開き2ページ2500字ほどの連載記事を書いた。全部で56話になる長丁場だったが、1,2回落としたことはあったが、書き続けた。生理学入門となっているが、生理学に限らず生物学的な話もずいぶん含まれている。

書いているときはずいぶんとわかりやすく、易しい文章を書いたつもりだったが、今、読み返してみると、漢字が多く、硬い文章で、入門というのがはばかられる書きぶりで、穴があったら入りたい心境である。

そこで、もう一度全体を見直して再構成し、「トリに学ぶ生物学」としてブログに連載しようと考えた。連載の時は図版の点数が限られていたが、ブログでは多く載せることができるだろう。鳥好きの人が、あるいはそうでなくても身近にいるトリにつて、もう少し知りたいと思っている人、身近な例で生物学の本質を知りたいと思っている人に、何かを伝える機会を与えることになればいいな、と考えている。

まずははじめのご挨拶として。


出先でWordPressを使う

今日、東京医科歯科大学歯学部付属病院で歯の定期チェックがあったので、その帰りに図書館によって、学内のWiFiに接続し、WordPressのブログの追加をしているところです。ネットにつなげられれば、簡単にブログの追加ができることがよくわかりました。

実はWeeblyとWixにもサイトを開いて同じようなことを行いました。昨夜、サイトを更新するためにホームページビルダーを使って四苦八苦しました。もとのサイトの体裁と構築を根本から見直す方がいいかもしれない、とちょっと思っています。皆さんは実際の運用をどのように行っているのでしょうね。


「気になる科学」より

「気になる科学」という、気になるタイトルが付けられた本が毎日新聞社から出版されています。2012年12月25日の発行で、著者は毎日新聞の東京本社科学環境部の記者で、現在はデスクを務める元村有希子さんです。元村さんは毎日新聞の記者として記事を書くとともに、科学コミュニケーションの重要性を早くから表明し、理系白書ブログの管理者でもあります。

この本はとても読みやすく、一読の価値があります。ここで取り上げさせていただいたのは、この本の中に、このブログで言いたいことにとても関連した部分があるからです。152ページに『「・」をめぐる問題』と題する文章が載っています。この文章は下に引用した日本科学技術ジャーナリスト会議会報に掲載されているものと同じ趣旨のものを短くしたものだと思います。ネット上に会報が載っているので、そちらを引用することにします。

「科学技術と「科学・技術」の違い
私が籍を置いている部署の名は「科学環境部」である。
もともと社会部の中の「科学班」から「科学部」に昇格。1996年、環境報道にも力をいれようと、「環境」の2文字を加えて現在の名称になった。
ちょっと困るのは、人さまが正確に覚えてくれないことである。「毎日新聞環境科学部の元村さん……」「あの、科学環境部です」というやりとりが結構ひんぱんにある。
どうやら、科学と環境という二つの単語を機械的につなげたことが原因らしい。ひとは、部署名を聞いたとき、直感的に「環境科学」という自然科学の一分野を思い浮かべるのだろう。確かに「環境科学」は広辞苑に載っているが、「科学環境」という名詞は載っていない。間違う方に責任はなさそうだ。
だからといって「環境科学部」に変えてしまうと、環境科学だけを取材する部門だと間違われる。私たちは医学も天文も先端技術も取材するから、イメージが限定されるのは困る。
長い前置きになったが、同様の理由で「科学技術」という表記を見直そうという動きが科学者たちから出ている。総合科学技術会議で有識者議員が主張したことがきっかけで、同会議内の文書は科学技術を「科学・技術」と言い換え始めている。
真意を聞きたくて、有識者議員の1人、金沢一郎・学術会議会長を訪ねたら、やおら「元村さんはバナナワニって知ってる?」と聞かれた。「どんなワニですか?」と返すと「そうでしょ、誰もバナナが主役だとは思わない。科学と技術も本来は別物なのに、科学技術と書いた途端、技術が主役で科学は修飾語になっちゃう。だから、機械的に羅列するなら『・』が必要なのです」という(ちなみに伊豆の「熱川バナナワニ園」は、バナナ園とワニ園を兼ねている)。
基礎科学の成果から技術が生まれたことは歴史の事実だ。そのおかげで私たちは文化的な生活を送っている。しかし基礎科学はそのためだけに存在しているわけではない。事業仕分けが示すように、成果主義が幅をきかす昨今、好奇心駆動型の科学が隅に追いやられ、予算を削られてはたまらない。「・」問題は、こうした科学者たちの危機感の表れとも読める。
新聞では「科学技術」と表記している。あえて理由をつけるなら、科学技術基本法が「・」を抜いていることによる。「・」を省けば5文字が4文字で済むという判断もある。何より、「科学技術」だろうが「科学・技術」だろうが、読者には同じ意味で伝わると思っている。私自身、外国人に説明する時には「Science &Technology」と訳している。馬鹿正直に「Scientific technology」と訳す日本人はいないだろう。
その意味では「・」論争にあまり意味があるとは思えないのだけれど、科学者からの提言は一考の余地がある。それは科学と技術が今なお、微妙な緊張関係にあることを示している。そしてマスコミを中心とする科学報道の視点が「役に立つ」に傾きがちで、それが国民や政策決定者の意識に影響を与えている可能性もある。
ささやかだがけっこう深い「・」問題。科学者や政策担当者、ジャーナリストが混在するJASTJで一度、議論してはどうだろう。

JASRJ NEWS No54 2013年3月
http://jastj.jp/wp-content/kaihou54.pdf

最初はこの部分を拙著(「生物学の基礎 -生き物の不思議を探る-」 東京化学同人)の12章に引用したかったのですが、紙幅の関係で最後は割愛してしまいました。

上のような趣旨の文章が「日本科学技術ジャーナリスト会議」となうった会報に載っているのは何となくご愛嬌です。会報(ということは会議の名前も)には「・」が入っていないわけですから。科学技術基本法も同様です。

少なくとも「科学技術」という言葉が出てきたら、ここには本来は「・」が入るべきなのだけれど、字数を減らすために省略しているのだという意識を、すべての人が持つようにすることを願います。


科学と技術

ブログを開設すると宣言してから、もう1月近くがたとうとしています。少しまとまったものを書こうとしていたら、どんどん時間だけが経ってしまうので、ともかく書き始めることにしました。

書こうと思っていたことは「科学技術」についてです。東日本大震災の後、原子力発電の是非についての議論が盛んですが、その際にもこの「科学技術」という用語が気になっています。

いつのころから「科学技術」と、4つの文字が連続して書かれるようになったのでしょうか。そもそも科学と技術は別物です。それがある時期から「科学・技術」と「・」で分けて書かれていると思ったら、いつの間にか「・」が消えて続けて書かれるようになり、いまや科学技術立国とか科学技術基本法とか、当たり前に使われています。

しかしどう考えても、科学と技術は別物です。

このように書き始めたのが2011年8月でした。それからもう1年半がたってしまいました。時間がたってしまった理由はいろいろあるのですが、一つは教科書の執筆と校正に追われていたからです。その本がようやくこの12月13日に出版されました。東京化学同人から出た、「生物学の基礎 -生き物の不思議を探る-」というタイトルの本です。

12章の章立てになっていますが、第12章に「生命にかかわる科学・技術」という章を設け、上の関係することを書き込みました。

教科書ですが、なるべく読めるように工夫しています。興味がある方はぜひ、書店で手に取ってみてください。また、アマゾンでも取り扱われています。

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