フランスにいたよ(8)海水浴場、カンペール

ラクトディ―は港町と紹介しましたが、保養地でもあります。(5)のGoogleEarthの地図の上辺から右側に広がる白浜は、磯もあって手ごろな海水浴場になっています。

この日はお天気が良く、青い空が澄み渡っていました。海辺にいるのに、あまり湿気を感じません。空はあくまで青く、高い感じです。

ラクトディ―は本当に小さな町で、しゃれた洋服屋さんとか靴屋さんはありません。しゃれた店で買い物をしようと思ったら、ポン=ラべ(Pont-l’Abbe)に出かけるか、さらに足を延ばしてカンペールまで出かけます。

ポン=ラべは、ラクトディ―の港のすぐ北側に河口のあるポン=ラべ川の上流にある町で、満潮の時は潮が町まで到達します。つまり船で街まで上がってこれるのです。この町はラクトディ―と関係が深く、14世紀にラクトディ―の修道院長がここに橋を架け、通行税を徴収していたそうです。
ここが満潮時の潮の先端になっているようです。今はだいぶ潮が引いています。下の写真は下流の方を向いて撮ったものです。

すぐ並びに大きなビスケット屋さんがありました。店内にはいろいろな種類のビスケットが並んでいます。ウズラの卵もありました。
そっくりですが、実はウズラの卵ではなくチョコレートです。

お店の並んだ細道と、住宅街への細道。古い町並みのようです。青い標識はどうやら子供の手を放して歩いても大丈夫というもので、表通りには手をつないだ標識がありました。桝形は昔の井戸でしょうか。中は蓋がしてありました。市役所の前の広場には、装飾品を売る屋台がたくさん出ていました。

カンペールはもっと大きな町です。この町もラクトディ―の東側に河口があるオデ川の上流にあり、その他の2つの川との合流点に町が形成されました。ポン=ラべに比べるとかなり内陸にありますがオデ川で海とつながっていて、交通の重要な要所であったようです。

ラクトディ―から車でポン=ラべを経由して30分ほど、町の中心部にある地下の駐車場に車を停めて上に上がると、Théâtre de Cornouailleの前の広場に出て、目の前にサン・マチュー教会(Eglise St Mathieu)の尖塔が見えます。
最初はこれがカンペールの大聖堂かと思ったのですが、そうではありませんでした。広場を横切ってシャポー・ルージュ通りを西に進むと、両側にしゃれたお店が並ぶようになります。橋を渡ってケレオン通りに入るのですが、橋の上から川筋を眺めると古い石造りの建物が見え、橋には花が飾られていて、絵になる景色になっています。
ケレオン通にはたくさんのお店が並んでいて、そこから左右に伸びる道の両側にもたくさんオオ店が軒を連ねています。通りの向こうには聖コランタン大聖堂のファサードの2本の尖塔が見えます。
近づくととて大きな、確かに大聖堂です。
中に入るとステンドグラスが美しく並んでいます。
入口の方から奥のChapelを見ると、なんか変です。写真でわかるように左の方に曲がっているように見えます。
たしかめるためにGoogleMapの航空写真を見てみると、確かに北の方に若干曲がっています。普通の教会は十字架の形をしているのに、、。
大聖堂は1239年に建設が始まり、最終的に完成したのが15世紀だったそうです。曲がっているのは軟弱な地盤を避けるためだということですが、十字架上のキリストが傾けた首を表しているともいわれているそうです。

教会の前の広場に面した古い建物のお土産屋さん、通りに面した花屋さんもしゃれています。
これはマコロン屋さん。

帰り道に広場でバグパイプを吹いている人たちと、輪になって踊っている人たちに出会いました。輪になって踊るのが大好きなようです。

カンペールではどんよりとした空でしたが、ラクトディ―に戻ると、空は青空でした。もう夕方7時なのに、まだこの明るさです。

カンペールについてはまだ書きたいことがあるのですが、この辺でやめておきます。